立川市にあるつばさホールディングス株式会社(以下、つばさホールディングス)は、東京都の多摩・島しょ地域の振興施策の一つであるワーケーション体験ツアーに参加しました。今回は2回に分けて、「多摩島しょ地域交流ワーケーション体験ツアー」の参加レポートと、ワーケーションが中小企業にもたらすメリットについて書いていきます。
東京都が主催する「多摩島しょ地域交流ワーケーション」とは?
ワーケーションによる地域活性化や移住促進の取り組みは、東京都が2021年から本格的に始めています。2023年には企業と地域社会のつながりを強化する目的で宿泊型のツアーを約10回実施しました。企画・運営は東京都から委託を受けた株式会社JTBが担っています。
今回、つばさホールディングスが参加したのは伊豆諸島 大島で2泊3日の「多摩島しょ地域交流ワーケーション体験ツアー」でした。
ワーケーションとは?
ワーケーションとは、Work(仕事)とVacation(休暇)を組み合わせた造語。テレワーク等を活用し、普段の職場や自宅とは異なる場所で仕事をしつつ、自分の時間も過ごせるのが特徴です。
ワーケーションには有給休暇を活用してリゾートや観光地でテレワークを行う「休暇型」と、仕事主体の「業務型」の2種類があるのを知っていますか?
業務型はさらに、地域交流を通して地域課題の解決策を一緒に考える「地域課題解決型」、異なる環境で仕事のメンバーと議論やグループワークを行う「合宿型」、サテライトオフィスやシェアオフィスとして勤務する「サテライトオフィス型」の3つに分類されます。
今回、つばさホールディングスが参加したのは「業務型×地域課題解決型」。東京都大島町に行き、地域に触れながら業務も行いました。
東京には11島の島しょ地域がある!
ところで、東京には人々が生活する11島の島しょ「東京諸島」があるのをご存じですか?伊豆諸島の大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島、そして小笠原諸島の父島、母島です。今回行った大島の住所は「東京都大島町」から始まります。
郵便番号を調べると、100-0100〜2211の間が東京諸島に割り振られていて、東京都千代田区永田町と霞ヶ関の郵便番号の間にはさまれている並びに。そう見るとより身近に感じますね。
体験ツアー1日目:三原山トレッキングからスタート
竹芝客船ターミナルから東海汽船ジェットフォイルに乗船して、大島までは約1時間45分。船酔いもなく穏やかな船旅で到着しました。
船着場の元町港から南へ1.8キロに位置するコワーキングスペース「WELAGO」が今回のリモートワークの場所になります。
初日はガイダンスの後、三原山の火口西展望台までトレッキングへ。認定ジオガイドさんに自生する植物や地形について説明を受けながら、大島の自然や自然災害に対する島の暮らしを学びました。
体験ツアー2日目:サイクリングで絶景に出合える島めぐり
午前中は島内の生活関連施設や観光地を巡ります。島の西側の元町港付近から北端の野田浜までを結ぶサンセットパームラインを、レンタサイクルで走るのは爽快!海と空を近くに感じることができました。
途中に寄った「農産物直売所ぶらっとハウス」では大島牛乳100%のソフトクリームを食べました。ミルクの濃厚さを味わいながらさっぱりとした後味。店内には色々な味を楽しめるジェラートも販売していました。
午後はマイクロバスの移動で「大島ふるさと体験館」へ。大島の代表的な特産品である椿油しぼりを体験しました。
椿のタネを潰すと、中から油分のある身が出てきます。今は機械を使いますが、昔の作業を体験するために臼と杵を使って潰していきます。
ふるいにかけて、網の上に残った粒はくり返し潰します。根気がいる作業でした。潰し終わった実を蒸してやわらかくしたら、いよいよ絞りの工程に入ります。
圧搾機にかけると油がじゃーっと沁み出て器に溜まっていきます。椿の種の重量の約2割が椿油として完成するそうです。
この後、自分で作った椿油で野菜炒めをして食べました。美味しかった!
大島めぐりで地域の人や特産に触れた後、「WELAGO」に移動。いよいよ地域課題解決をテーマにしたワークショップを行います。
つばさホールディングス
https://tsubasa-holdings.co.jp/