つばさホールディングス株式会社(以下、つばさホールディングス)で2021年12月に新たに発足した「経営戦略室(現経営戦略本部)」。中心を担う平田寿樹さんに、組織の中での役割とご自身が資格をお持ちの中小企業診断士についてお聞きしました。
経営戦略室の役割
ヒト・モノ・カネ・情報・時間の経営5要素を最適化することが経営戦略室の役割ですので、2021年12月に執行役員に就いてまず着手したのは補助金・助成金の獲得でした。
主には経済産業省が公募する事業再構築補助金、事業承継・引継ぎ補助金に関するものですが、各事業に適した申請と採択までの支援を行っています。申請準備を手伝うだけでなく、申請を機会に理念確立・ドメイン選定・クロスSWOT・戦略策定・PDCAの流れを事業責任者に身に付けてもらうことを心がけています。
経営戦略室ではグループ経理・ITの導入やM&A推進で、それぞれの会社がもつ強みを拡大できるよう、日々変化していく経済状況に合わせたマーケティングを行っています。
売るだけではないOne to Oneで関係を築く
ハーレーダビッドソン ジャパンで働いていた当時、バイクを仕入れてもらうためにディーラー経営者の元へ営業に行くと、資金繰りがうまくいっていない話をけっこう聞いていました。原因の一つは事業計画がなく融資を受けられないこと。
そこで中小企業診断士になって事業計画作りや金融機関への交渉を手伝い、資金繰り支援をし始めました。そのうちに直接的な営業をしなくても商品を仕入れてくれるお客さまが増え、私の成績も上がっていきました。お互いに利益がある関係ですよね。
当時、お客さまとの関係を築くOne to Oneの顧客対応を重視した経営手法CRM(Customer Relationship Management)が流行っていましたが、私の場合はかなり変化球といえますね(笑)。
経営難は乗り越えらえる
私が社会人20年目をむかえた頃、父が経営していた建築会社が倒産しました。息子として何も手助けができずショックでした。中小企業診断士になったのはその時のくやしさが原動力となっています。会社が倒産しないよう利益を上げるにはどうしたらよいか、事業承継や、残念ながら倒産となった時の従業員の退職サポートなどに力を注ぐようになりました。
経営難は適切なタイミングで知見を集めれば乗り越えられると、今は思っています。
平田寿樹(ひらたとしき)プロフィール
つばさホールディングス株式会社
モビリティ事業統括本部 取締役 統括本部長
経営戦略本部 取締役 本部長
経済産業大臣登録 中小企業診断士
一般社団法人事業承継協会登録 事業承継士
新潟県出身 ロードバイクやSUPなどアウトドアが休日の楽しみ
1991年 ジャーディン ワインズ &スピリッツ入社。
都内ホテルレスラン営業担当を経てマーケティング部に転属、ウイスキーブランドを担当。
1997年 クアーズ・ジャパン入社。
ビール及び低アルコール飲料市場の新商品の日本市場導入及びOne to Oneマーケティングを担当。
2004年 ハーレーダビッドソン ジャパン入社。
CRMシステム導入、エリアマネジャーの経験後、国内営業責任者としてディーラー網の事業承継、M&Aを推進。
2015年 中小企業診断士登録。
2018年 マクラーレンオートモーティブアジア入社。
国内営業責任者として販売と正規ディーラー網を管理。
2021年 イーストコースト コンサルティング開業。
事業承継士登録。
つばさホールディングス株式会社
https://tsubasa-holdings.co.jp/
撮影場所:HDS
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