2018年に経済産業省が発表した「「デザイン経営」宣言」では、デザインは企業価値向上のための重要な経営資源と位置づけました。企業競争力を高めるために今、あらゆる業態の企業がクリエイター採用に注目しています。
即戦力の育成に貢献する専門スクール
忙しい社会人でも子育て中のママさんでも、ライフスタイルに合わせて専門スキルを学べるクリエイター育成専門スクール「デジタルハリウッドSTUDIO立川」。卒業生はクリエイティブ業界で即戦力として活躍しています。
立川市に本社を置くつばさホールディングス株式会社では、デジタルハリウッドSTUDIO立川の受講生に企業案件を課題として制作いただくクライアントワークに、2022年よりエントリーしています。
昨年はグループ会社つばさロジスティクス株式会社の採用ブランディングを依頼。動画製作とLP(目的に特化した単一のWEBページ)制作を担っていただきました。
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反転学習型で「ながら」学習が可能に
デジタルハリウッドSTUDIO立川のマネージャー・スミダさんに、地域と関わりながら育成する教育方針について聞きました。
当校では独自の教育ノウハウを活用したeラーニングで基礎スキルを習得し、教室ではプロの直接指導と応用課題に取り組む「反転学習」を導入しています。毎日学校に通って学習する以上に時間効率が良く、どんな属性の方でも学びやすく、学習効果が高いところが特徴です。若者をはじめ専業主婦や就転職を目指す方、将来的に独立やフリーランスを考えている方など、さまざまな方が世代を超えて学んでいます。
現在全国に40校を展開し、デジタルハリウッド全体の卒業生は延べ90,000人を超えました。私はSTUDIO新宿・吉祥寺のスタッフを経て、2022年のSTUDIO立川開校に合わせてマネージャーとして異動してきました。立川駅は東西からの交通の利便性もよく、2022年に開校してから100人ほどの受講生が学んでいます。私自身もクリエイターを目指した時期もありましたが、今は受講生のカリキュラム開発や学校運営など、サポートする側にやりがいを感じています。STUDIO立川の開校にあたり、内装設計も一から担当しました。
立川市は起業する人や、さまざまな働き方を許容する地域性があるので、当校の反転学習型は今後も受け入れられると感じています。
実在する企業の課題に対して、受講生が企画・デザイン提案をする「クライアントワーク」は、クリエイティブ業務を体験できる実践の場となっています。また、デザインに興味はあるけれども一歩踏み出せない企業様にとっては、当校の資産を活用していただく良い機会になっています。クリエイターに触れ採用につながる事例も少なくありません。クリエイターは就職活動の際のポートフォリオに実績として載せられるので双方にメリットがあり、毎年行っています。
クライアントは大手人材・広告企業から、カフェや美容院など個人経営の店舗まで幅広く、面白いところでは広島市経済観光局観光政策部とのコラボ企画として、観光情報LPを受講生4名が制作に携わりました。LPは現在も公開中です。
クリエイティブ業界にもAI化の波が
AIによる画像生成技術などデジタルテクノロジーの波は無視できず、先日も社内で話題にのぼりました。ただ、AIは脅威ではなく、我々の作業の助けとなる存在であり、現状ではまだ制作のプロセスでは人のつながりから広がっていくと感じています。動きを見定めて今後のカリキュラム開発にも活かしたいと考えています。
次回「ローカルワークデザイン講座 in 多摩」の実施は7、8月。多摩地域で働くクリエイターを育成し、企業とのマッチングイベントによる就転職、業務委託案件のマッチングまで併走していきます。
デジタルハリウッドSTUDIO立川
https://school.dhw.co.jp/school/tachikawa/