つばさホールディングス株式会社(以下、つばさホールディングス)では、若手の経営者育成のため2020年から新卒採用を開始しました。毎年時流に合わせた人財育成を行っています。今回は入社2年目で2つのグループ会社で仕事を経験している高倉渉さんを取材しました。
物流会社からIT推進担当へ
現在、つばさホールディングスのグループIT推進室で働く高倉さんは、入社6か月まで物流会社に配属されていました。スピード感をもったDX推進のため、つばさホールディングスにIT推進部署が立ち上がるタイミングで異動。現場目線を忘れずに、業務に励んでいます。
1社目のつばさロジスティクス株式会社※(以下、つばさロジスティクス)では、ドライバーに同伴して荷物の積み下ろしや、倉庫業務を3拠点で体験。その後運行管理や備品を管理する事務を担い、役員と共に業績会議に参加するなど物流会社での一通りの業務を経験しました。
※つばさロジスティクス株式会社・・・多摩地域を中心としたルートで食品輸送と精密機器輸送を行う物流会社。3つの拠点をもち、2トンから10トンのトラックドライバー103名(2021年12月1日時点)が働いています。
戸惑いを経て新たな挑戦へ
「心境は、複雑ではありました」。未来の経営者としてさまざまな視点を磨くため、配属先が変わる可能性は知っていたものの、突然の異動に戸惑いがあったという高倉さん。
実際には、つばさロジスティクスで担っていたPC管理やITサポートも活かし、DX化をゴールにITに関する広い業務をカバーしています。グループ各社へ訪問しながら、全体のITリテラシーを高める役割も担っています。忙しい日々を過ごすうちに、職場にも慣れていきました。今年5月には後輩を迎えて3人体制となり多くのミッションと向き合っています。
明言できる新人
「積極的に仕事に取り組み、発言する姿をたくさん見せてくれます」とゼネラルマネージャーの澁谷さんは高倉さんの印象を話します。
つばさホールディングスの全社員が、会社の理念や行動指針、組織体系図をまとめた冊子『つばさレシピ』を携帯しています。冊子の中の「明言のすすめ」では、意志決定の見える化をするために「反応・発信・明言」をすすめていて、高倉さんはしっかり実行できているのだそうです。「短期間に経営層を期待される人財なので、高倉さんの会議での積極的な発言は素晴らしく、失敗も重ねながら、ゆくゆくは本人の財産になるでしょう。また私の苦手な細かい作業を先回りして担ってくれるのも頼もしいですね」。
IT推進室では物流業界の2024年問題緩和に加えレガシー産業のDX推進、社員のITリテラシー向上と、取り組む課題が多岐にわたります。「今後つばさホールディングスの中でITサービスを事業会社化した時に、高倉さんには社長になってもらいたい。今の業務以上に広い視点をもって目指してほしいのです」。
2024年問題…物流業界の抱える働き方改革関連法による諸問題のこと。2024年4月に「自動車運転の業務」に対して、時間外労働時間の年間960時間の上限規制が適用される。
人とつながる仕事
入社後、担当業務が変わり勤務先が変わっても、高倉さんの中で変わらないものがあります。それは人とのコミュニケーションです。業務に直接関わりがなくても、これまで出会ったドライバーさん、運行管理者、総務担当とのコミュニケーションは続きます。
IT推進室では全社が抱えるITのお困りごとを、持ち前のコミュニケーション力で解決していくのでしょう。ITでできる作業は代替えして、人にしかできない業務に集中してもらう。高倉さんの目指すものはズバリ社長。「社長になって、自分も周りの人も楽しい仕事をかっこよくできる会社づくりをしたい」。リーダー人財としての期待をしっかりと受け止めている高倉さんです。
つばさホールディングス株式会社
https://tsubasa-holdings.co.jp/
つばさロジスティクス株式会社
https://tsubasa-logistics.co.jp/